【Harmony】ロイ・スメック「コンサート」ユーク

Harmony Roy Smeck Concert Uke

Harmony Roy Smeck Concert Uke

このハーモニー「ロイ・スメック コンサートユーク」は、1940年代にシカゴのハーモニー社が製造した最高級ウクレレ四天王(!)のうちの1つ。名前は「コンサート」ですが、実際のサイズはソプラノ

モデル名に冠されているロイ・スメック (Roy Smeck 1900-1994)さんは、弦の魔術師とも言われたアメリカのスーパープレイヤー。

コロコロビシバシ、小さなウクレレボディから歯切れ良い響きをたたき出すような演奏は、すがすがしくて明るい気持ちにしてくれます。彼がデザインし名前を冠したウクレレでは、Harmony社製でリュートのような形とオットセイのようなサウンドホールのRoy Smeck Vita Ukulele (1927- 30年代後半) がよく知られているかも。

一方、今回ご紹介する「ロイ・スメック コンサートユーク (Concert Uke)」は、同Harmony社から同ロイ・スメックの名前を冠して、後の40年代に発売された高品質ウクレレ。見かけはぐっと保守的になりましたね。オットセイはいません。Harmonyはプラスチック指板の安価なソプラノウクレレも多産していますが、そこからはもちろん一線を画す、本格仕様です。

トップボードの木材はスプルース、ブラウンサンバースト仕上げです。バックとサイドはマホガニー単板。トップとバックの縁には白いバインディングが施され、ローズウッド指板にはペアで3箇所(計6つ)のポジションマーカー。「コンサート」の呼び名ですが、実際にはスケールの長さ13インチ、全長21 3/8インチのソプラノサイズです。ソプラノサイズのウクレレケースに収まります。

ここにある個体は、よく弾かれてきた幸せ者のようです。80年以上前の楽器にありがちな仕上げのひび割れや亀裂(安定しています)、擦り傷、へこみなどがあります。また、ある時点でブリッジが外れてしまったようで、修理されています。それがなんと再接着するだけでなくネジで固定されています。どんだけ強い愛!? 以上、演奏に支障ありません。まだまだ愛され続けてほしいウクレレです。

マーティンのフロロカーボン弦を張りました。ヴィンテージケースを付けますよ。

痛みのある古い楽器ですので、購入をご検討の場合には写真をよくご覧になったうえで、お気軽に質問してください。リサーチも十分にお願いします。

ちなみに、ハーモニー最高級ウクレレ四天王のあと3モデルは

このサイトでも、いつか全部ご紹介したいものです。

こぐれの地味ゆる試奏:この Roy Smeck Concert、まずはコンサートという名前なのにソプラノサイズというところが、ソプラノ弾きの私にとっては個人的にツボ。

そして、このブログでもご紹介しているHarmony四天王の仲間「ジョニー・マービン プロフェッショナルテナー」と同じく、音がでかい。バカ鳴りウクレレです(良い意味で)。 

うちにあるその四天王ジョニー・マービン プロフェッショナルテナーは音程(イントネーション)がかなりユルくて、それはそれでまたいい味だったのですが、こちらのコンサートユークは、そういう意味ではもうすこしキッチリしています。くわしくはビデオ中盤で映っているチューナーにてご確認ください。

ペグがややゆるかったので、滑り気味の弦もありましたが、なんとか……実際にオーナーだったら、思いっきりネジをしめられるのにな~なんて思いました。こんな古いペグの使いにくさも、古ウクレレのおもしろさのうちだと! おもいます! てか、持ち主が新しいペグに替えたくなったら替えられるからね!

弦高もちょうどよく、使いやすいウクレレかと思います。まじめになってソロ曲なんか弾いちゃう気分です。そんなこんなで、調子に乗っていろいろ弾いてしまったので、最後、布で磨いておきました。

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