
Vintage Favilla U-2 Solid Mahogany Soprano Ukulele
今回ご紹介するのは、マホガニー単板製のファヴィラU-2ソプラノウクレレです。
1800年代末、ニューヨークのブルックリンでイタリア移民の兄弟が始めたギター製作会社Favilla Guitars は、1920年代までには50人以上が働くまでに成長していました。ニューヨークブルックリン出身ということで、ジェリーさんと同郷のウクレレです。
このFavillaのソプラノウクレレの製作年代は不明ながら、ファヴィラがソプラノウクレレを作っていたのは、1920年代から1968年まで。そこから、ウクレレは少なくとも50歳以上と推定できます。おそらくもっと古いと思います。
古さの証拠と言ってはナニですが、サウンドホールの上部と下部に1つずつ、合計2本のひび割れがありますが、安定しています。仕上げの摩耗も見られます。以上、演奏に支障はなく、音は美しいです。
仕様:
- スケール:13.5インチ(約34.3センチメートル)
- 全長21:インチ (約53.3センチメートル)
- ナット幅 :1.40インチ(約3.6センチメートル)
- ボトムバウト(下腹幅):6.5インチ(約16.5センチメートル)
- 深さ: 2 5/16インチの(約5.9センチメートル)
こぐれの地味ゆる試奏:上記Favillaソプラノウクレレを、地味に弾いてみました。結果は下のビデオで見られます。
またしても、プラスチックを壊すのがこわくてペグ頭のネジを固く締め切れず、だんだん弦がすべってどんどんチューニングが甘くなっている感がありますが、どうか御容赦ください。それ以外にはたいへん弾きやすいボディのウクレレで、弦高も低めで、鳴りも良いので、あとは下記のような渋い性格との相性だと思います。
インターネット上で、Favillaウクレレについての日本語の情報を探してみると、おなじみLucy’s Ukuleleさんの記事が見つかりました。
さて楽器としての完成度ですが当時マーティンを買えない人が好んで弾いたそうで一般的に、マーティンに近いウクレレと云われております。[中略]個人的見解ですが、1年程前に販売が開始されたマーティンのStyle-S-O(メキシコ製)よりお薦めです。
と書いていらっしゃる。さすが鋭いぃ、と思いました。Lucyさんが「1年ほど前」と書かれたのは2001年3月。マホガニー単板製の廉価版Martin sopranoであるS-Oが発売されたのは、2024年末の今からみたら、もう25年ほど前なんですね。
そして私、このS-Oを所有しております。2000年くらい(たぶん。シリアルNo. 1911です)に新品で入手し、今でも現役でちょくちょく弾いています。友人に数年貸したらまたものすごく弾いてくれたこともあり、甘く、渋く、かなりの味わいに育ってくれました。このS-O、もう25歳か……。
そして今、ここにある推定50歳以上のFavillaを弾いてみると、なんとも、同じ系統というかんじがヒシヒシします。抱え具合や表面の質感も、似た方向。荒めのマホガニーの木目を、手肌で愛でつつ弾く方向。渋み、甘み、マホガニーボディのしとやかな鳴り。ああそうか、このFavillaはMartin S-Oの大先輩なんだな。うちのS-O、そうかここを目指してたのか、がんばれ。あと30年くらいで、さらにこのFavillaくらいまで渋く育ってくれるといいな……と、自分の既存ウクレレへの愛を深めた次第です。
そういうわけで、まわりくどくなってしまいましたが、Favillaソプラノ、とっても渋くて古い楽器の音がお好きな方にはオススメではないでしょうか。


















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