【Tru-Fret】コレクターズアイテム Tru-Fretソプラノウクレレ

Vintage Collectable Tru-Fret Soprano Ukulele

ほぼ 1 世紀前に遡る、非常に収集価値のあるビンテージのTru-Fretソプラノ ウクレレをご紹介します。

この楽器は、年代のわりには見た目が良く状態良好です。前面には美しい花柄が施されており、オリジナルのケース(こちらの状態は悪いですが)が付属しています。

ネックは、過去に再接着または再調整された可能性があります。ブリッジ、ナット、チューニングペグ、金属製のフィンガーボード、そして塗装はオリジナルのようです。弦は新品のOasisフロロカーボンを張ったばかり。弦高は少し高めです。

オンラインマガジン「ウクレレ」2020年夏号にSandor Nagyszalanczy氏が書いた記事によると:

[…] シカゴ出身の才気あふれる楽器製作者であり発明家であったハリー・E・ホールは、12本以上もあるフレットバーを個別に取り付ける手間を省くことで、ウクレレの構造を簡素化しようと試みました。ホールは、薄い金属片を一枚プレスしてフィンガーボードとフレットなどなどを一体化する製法を考案し、1925年、このプレス指板の設計で米国特許を申請しました。

最終的な特許は 1928 年に下り、ホールはこの発明のライセンスをイリノイ州セントチャールズのグローブ・ミュージック・カンパニーに与えたのです。

グローブ社によるトゥルー・フレット・ウクレレの当時の宣伝文句は、「指板のトラブルはもうありません。…多大な費用をかけて1年間の実験を経て開発した、当社独自の特許取得済み新メタル指板により、完璧な音程が保証されたウクレレをお届けします」といったもの。さらに、「特殊な金型を使用することで、『トゥルー・フレット』ウクレレは1000分の1インチの精度でフレットが打たれることが保証されています」と謳いました。フレットと同じ金型でナットも成形されました。グローブ社の広告は、「ナットは常にフレットに対して正確な位置関係にあり、高すぎず低すぎません。そのため、弦のビビリやガタつきがすべて解消されます」と自慢していました。

ご購入検討の際には、このヴィンテージのTru-Fretソプラノウクレレについてよく調べ、写真を詳細までご覧ください。Sandor Nagyszalanczy氏の素晴らしい記事もぜひお読みください。

注記: アメリカ本土48州のみに発送いたします。

こぐれの地味ゆる試奏:まずは、どうしたらいい音が出るか、いろいろ苦心してがんばって弾いてみましたが、ほぼ玉砕。

上の記事にもあるとおり新品の弦を張りたてで、のびている途中なのでチューニングが安定していないのもありますが、弦高が高めであることも手伝って、5フレくらいより上はもうなんとしたらいいやら。音程に大きな問題はなく、音は豊かに大きく鳴りますが、気持ちのいい音色が出せるかというとちょっと疑問です。この苦労を動画で聴いてやってください。

ただ金属フレットボードはテカテカほんとにきれいで触り心地もいいし、ボディの柄も美しい! これはもう、観賞用・なでなでして愛でる用(しかも弾ける!)ってことで割り切ったらすぐに幸せになれる気がします。

ネット上に日本語の記事はあまり見当たらないので(英語でもあんまりない)、たぶん日本ではさらに激レアなんだと思われます。

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