
Vintage Kumalae Hawaiian Solid Koa Soprano Ukulele
ほぼ1世紀前にハワイで作られたヴィンテージのマラエウクレレをご紹介します。コア単板製でソプラノサイズです。
この楽器は非常に美しく、ブリッジ、ナット、チューナー、仕上げなどすべてオリジナルのままだと思われます。弦は交換しませんでした。
古いものなので、小さな欠陥がないわけではありません。前面には2つの小さな割れがあり、下部にわずかな凹みがあります。後部上部にも亀裂がありますので、写真でご確認ください……とは言っても、演奏できるだけでなくコレクションとしても価値があることはまちがいない、ハンドメイドのウクレレです。
オンラインマガジン「ウクレレ」2022年夏号にサンダー・ナジシャランツィ氏が書いた記事によると、
この時期に作られたほとんどのハワイのウクレレと同様、クマラエウクレレのボディは卵の殻のように薄く、バックはわずかにアーチ状です。個別に手作りされているため、まったく同じボディは二つとありません。ネックには金属製のフレットが直接取り付けられており、フィンガーボードがありません。楽器はみなフレンチポリッシュシェラックで仕上げられ、木製フリクションペグが標準装備されていましたが、料金を追加すればセルロイドまたはメカニカルチューナー仕様にできました。
SANDOR NAGYSZALANCZY, Jonah Kumalae was the First Hawaiian Uke Maker to Make it Big on the Mainland, Ukulele Magazine, July 21, 2022
ジョナ・クマラエ氏は 1940 年に亡くなり、同社はそのとき生産を中止しました。これにより、このウクレレは少なくとも 85 年前のものだと推定できますが、ジョナ・クマラエが本格的にウクレレを作り始めたのは1911年だということを考え合わせると、もっと古い可能性も十分にあります。
こぐれの地味ゆる試奏:クマラエウクレレの特徴である、フィンガーボードがなくネックとヘッドが一体となっている形状からなのか、フレット上を指をすべらせて移動するのが、なんとも気持ちの良いウクレレでした。古さのおかげか、フレットバーもなめらかで低く、果たしてフレット本来の音階を区切る働きをできているのか不思議になるくらいですが、指にはほんとに心地良い。
古いと言えばチューナーペグも古そうですが(ビデオの最後に見せています)、チューニングは案外、すんなりラクに出来ました。9フレくらいまでは音階も問題なく楽しく弾けます。10フレからとつぜん大胆に音程がくるいます。弦高もそのあたりから、ちょっと限界な高さになりますが、それ以下のフレットなら演奏は快適です。
いい音です。よく鳴ります。しかも音質は、いかにもビンテージという渋さと甘さ。せっかくよく響くので、もっと優美に上品に弾きたいものですが、私にはなかなかそれがむずかしい。だれか! お願いします!
























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