はじまり

心に問題を抱えた幼い息子を持つ疲れた母親アメリア。そこへ息子はどこからか不気味な絵本を持ち帰り、読んでくれとせがむ。読めばおとなしく寝付く息子だが、その日から絵本と同様に不気味な出来事が、次々と起こり始める……。

ミタメモ

訳あってふたりだけで暮らし始めた母子の物語。助けてくれるカッコいいお父さんは出てきませんが、そこがいい。

あまりネタバレしたくはないけれど、子どもの想像力が母親の心の傷と重なることで、不気味な絵本の怪物の存在感が濃厚になっていき、現実と非現実の界があいまいに……。怪物が出るとはいえモンスタームービーというよりはサイコスリラーだったような。こわかったっす。

親子はこの恐怖と対立し戦っていくわけだけど、怪物を叩きのめすというありふれた安息に落ち着けない結末には、深い納得感があったのを覚えている。

生きていくというのは、それほど恐ろしいことなのだと。その結論を思い返して何度でも恐怖できるのは、(そしてそんな恐怖を感じているのは世界に自分ひとりなのではないのだろうと思えることは、)優れたホラー物語の醍醐味なのだろうと思います。

どんだけ

1時間33分

なぜみた

ババドックは観たことのある映画のなかでいちばん怖かった、とエクソシストの監督が言ったという記事を読んで。

どうみた

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